男三人寄れば・・・

岩沼に住む友人(でもあり二人の娘さんを小中高と週末の個人指導に通わせてくださったお父さん)がわたしたちの昔の友達(上山市在住)と会いに行こうと誘ってくれました。はじめは夕方に山形に行き駅前で三人で軽く食事をしてそのまま帰って来ようという予定だったのですが,「せっかくみんなで会うのだから上山の旅館を予約してあげるからゆっくりしていけ。」となり,おかげでその夜は当初の予定よりもじっくり会食できました。自分の記憶に残っている話題でもそれを友の方から話してもらうとなつかしさもひとしおです。

若い頃の私たち三人が山形県に住んでいたころは“ツービート”が全盛の頃で,ある日のこと、奥羽本線赤湯駅で停車中の普通列車の座席で私が居眠りをしていたら車内の女子高生たちのキャーという歓声とともにの車体が急にガクンと揺れたのです。「なんだ! 事故か地震か」と思って様子を見るとなんと反対側のホームに停車中の特急にツービートの二人が乗っていたのです。それを目ざとく発見した彼女たちが車両の片側に殺到したのでした。キャーキャー手を振って二人になんとか気づいてもらったようでやがて特急列車が発車したあとで,「あーあ〔山形のイモねーちゃんたちに声かけられてしまったよ〕なーんてあとで漫才のネタにされるんだろうな。」などと言いながらしばらくはそれだけで和やかな雰囲気なったのどかな時代でしたね。

山形市にはほんとに行きやすくなって(いつか市内をじっくりと)などと思いながら上山へ着くとさっそく旅館の温泉に入りました,ではなく入ろうとしただけでした。旅館のホームページの‘温めのお湯’とは大違いの 足を入れただけでムムムとなる熱さでしたから。そのあと友人のなじみの居酒屋で会食した後で夜の温泉街をそぞろ歩きをしてみたらところどころに❛足湯❜があるのです。歩道のすぐわきにしつらえてあるのですが,(こんな夜にねえ しかも街灯の光もあまり当たらないし)などど思っていると入っている人がいました。県外から来られた男性で「気持ちいいもんですねえ。」と。 さらに別の足湯では部活動の帰りとおぼしき高校生が楽しそうに語らいながらパシャパシャと楽しんでいる 相当暗いのにやはり地域の治安がいいのですね。聞くところによるとボランティアの方々が足湯の場の清掃を良くしてくださっているそうで,こういう安心できる話が気持ちを引き付けてくれてまた行きたくなるのだと思います。

その夜は旅の疲れですぐに寝入ってしまいました。翌日は清々しい朝で 旅館で適温にしてくれた温泉に入り友人と名残を惜しんで仙台への帰路につきました。仙台が近づくにつれ昨夜の三人の昔の話・仕事の話に花が咲いたのはとても有意義だったし気持ちが解放されたのですが,それぞれの奥さんの話をしたこともよみがえってきたのです。

(奥さんたちみなさん強いよな,まじめで強い!petticoat governmentかもね。)などとひとり思いながら きのう上山の友人は「めったに三人で飲むことがないから会の名前をつけよう」と提案してきたので初めは「君は緒形拳にクリソツだから〈緒形の会〉でいいんじゃない。」と一応は答えたのですが今度連絡を取った時には「いっそのこと『恐妻組合』にしてはどうかね。」と話してみるつもりです。

2018.10.11.

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